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猪子餅(亥の子餅)ってなぁに? [和のこころ]

11月は茶道では風炉(夏のお点前)から炉(冬のお点前)に変わる「炉開き」の月です。また新茶を初めて飲むために茶壷の口(封印しているふた)を切る「口切り」も行います。このような重要な儀式が行われることから11月は「茶人正月」ともいわれています。
また裏千家ではこの月に”猪子餅(亥の子餅)”という和菓子をいただきます。旧暦の10月(亥の月)の亥の日、亥の刻にいただくことで邪気を払い、子孫繁栄を祈願していたようです。ではその猪子餅はなぜお茶の席でいただくようになったのでしょう?亥の月に行われる炉開きとは炉に「火」を入れて釜をかけること、「火」は陽の気です。陰の気が強いこの寒い季節に陽の「火」をお客様の方へ近づけるのです。そして陰陽五行説では”亥”は「水性」にあたることから火災除けの意味合いだと思われます。今年は11月9日が旧亥の日に当たります。また炉開きの際の茶花も火の「赤」に対して「白」い椿をそえることが多いようです。
こうして気をつけてみると茶の湯はどの場面でも必ず「陰」と「陽」でバランスをとっているように思えます。
うんぬん、長くなりましたが、今週のお稽古ではおいしい”猪子餅”をいただきました!ってことでした。
猪子餅は各和菓子やさんで違います。今回のは猪の背の模様のように表面にプチプチとゴマのようなものがついていますが、もっと白っぽい地に茶色で一線をひいたような模様の猪子餅もあるようです。
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お茶碗~伊坂清香(京都・東福窯の女性作家)作 「猫柳」



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