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「マルコヴァルドさんの四季」~カルヴィーノの本 [本]

イタリア語講座でイタリア文学が話題になってそのときの先生お勧めの本のうちの1冊です。
イタリアの作家”イタロ・カルヴィーノ”の少年少女向けの本です。
イタロ・カルヴィーノという作家は大昔読んだ「まっぷたつの子爵」以来気になっていた作家です。
でも最近はずっと読んでいませんでした。(っていうか本自体あまり、、^^;)
カルヴィーノの奇想天外な発想で書かれた本は児童文学が多いですが大人でも充分満足する本だと思います。
この本も少年向けですが内容は結構シニカル、世相の批判や時代の反映もファンタジーのような話の裏に隠されています。

「マルコヴァルドさんの四季」 イタロ・カルヴィーノ書
            岩波書店 (岩波少年文庫)
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「まっぷたつの子爵」 晶文社
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大昔(^^)衝撃をうけた一冊。再読しようと思っています。

「レ・コスミコミケ」 ハヤカワ文庫
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宇宙に思いをはせながらカルヴィーノ独特のイメージでかかれた奇想短編集

カルヴィーノは農学者を父親に、植物学者を母親に、兄弟たちは化学者と興味の対象が広がる環境に育ちました。
その影響か常に自然や宇宙を通して物語がつくられて、そこからメッセージを読むものに伝えているような気がします。
もっと書きたいのですが残念ながら時間がありません[あせあせ(飛び散る汗)]

本ついでに、、
「藤田嗣治と愛書都市パリ」展を見てきました。
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挿絵本がブームになり広まった頃パリで活躍した作家たち(藤田中心)の作品展です。
小さな作品や版画が多いですが、挿絵とか蔵書印とかこういう細かな作品は結構好きなんです。

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↑ 「ラ・フォンティーヌ寓話集」の藤田の挿絵が見てても飽きない~(小さすぎ!)

北海道立近代美術館のオブジェは影が面白かった。。
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