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「東山魁夷展」 in 札幌 [アート]

北海道立近代美術館では今「東山魁夷展」(←HP参照)が開催中です。
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小さい頃父が持っていた画集を見たことがありました。
その時はなんとなく”大きな構図で風景を描く日本画家さん”というくらいしか思ってなかったと思います。
大人になって国宝級の偉大な日本画家ということだけがインプットされてゆっくり絵を見ることはありませんでした。
それでも小さいときに見た魁夷の”静かなる日本の風景”は心のどこかに残っていました。
今回の作品数はそれほど多くはありませんが心に響く絵が数点ありました。
(約80点、前期後期展示替あるので注意してください)
シンプルかつ大胆な構図でありながら繊細な色で描かれた風景は少し離れたところからずっと見ていると絵の中に吸い込まれていきそうになります。
幸い平日でそんなに混んでいなかったのでゆっくりとすわって好きな絵を数分みていました。
そんな絵を2つ。
「月皇」 (”こう”の字は皇に竹かんむりがあります→変換出てきませんm(__)m)
月の光に照らし出される木々。
静謐の中で葉が風にざわめいているのか、光に向かっているのか、、
揺らがない風景画が多い中で珍しく動きが感じられます。
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「冬華」
この絵を目にしたとたん、語る言葉はいらないと。
ただただいつまでも見ていたいなと。
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どこか冬の美瑛を感じさせます。
”魁夷が美瑛の風景を描いたらこんな感じになったのかなあ”などありもしないことを思っていました。

他にも有名な「残照」や「秋翳」など、時間があったらずっと見ていたい絵がありました。
各自各様に感じるものは違うでしょう。
魁夷の心象を投影した絵にそれぞれの感じるものを重ねてさらに絵が深みを増すのですね。

↓ 自分のお土産~チケット入れ
    いつも封筒にいれていたのでなかなか重宝しそう。
         (この絵は展示されていませんでした。)
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